ケルン短期留学で得た新しい視点

お名前M.H様
留学先ケルン
学校BWSケルン
期間6週間

なぜドイツへ留学しましたか?

私は2022年2月5日から3月19日までドイツのケルンに留学しました。理由は大学の第二外国語でドイツ語を選択し、勉強する中でドイツの文化や建物、歴史に興味を持ち、一度行ってみたいと思ったからです。

今回の留学にて何が不安でしたか?

行くまでには沢山の不安がありました。世界中で新型コロナウイルスが流行している事による留学が不可能になるのではないかという不安。私は大学でドイツ語を勉強していたとはいえ現地の方とスムーズに会話が出来る程上達していなかったので、現地で何も話せず大変な思いをずっとするのではないかという不安。ちゃんと帰れるかという不安。その他にも沢山不安がありました。その結果、当日は顔色がとても悪かったです。しかし、いざ飛行機が飛び立つと少しずつワクワクする気持ちが強くなりました。そして、飛行機の乗り換え地点であるドバイに着くと、もう不安はほぼ無くなりました。不安よりも目の前に広がる異世界に感動したのです。私は外国に出た事が一度も無かったので、ドバイに着いて目に入る全てのモノが新鮮でした。

ドイツ留学のスタートはどんな感じでしたか?

ドイツにはドバイから7時間と少しで着きました。着くとコロナ禍の影響で手続きが長くなりました。なので、送迎サービスを頼んでいた方に電話で遅れて着いた事を言う必要がありました。しかし、外国の方に電話するというのが初めての経験で電話したのはいいものの、なんと伝えれば良いか分からず、結局あまり伝えれませんでした。急いで待ち合わせの場所に向かうとドライバーさんが待って下さっていたので、無事にホームステイ先に送っていただけました。

ホストファミリーはどうでしたか?

 ホームステイ先は本当に優しくて、毎日美味しい料理を作って振る舞っていただきました。ジャガイモのグラタンが中でも美味しかったです。

Gastfamilie(ホストファミリー)

留学中に何が楽しかったですか?

 私はサッカーが好きなのでサッカー観戦は3回しました。ボルシアドルトムント・1.FCケルン・フォルトゥナケルンの3チームがホームの試合でした。特に1.FCケルンの試合は観客人数制限が3万5000人収容まで緩和された試合だったので声援、また相手のプレーにはブーイングの音が凄かったです。この凄みは現場でないと体験出来ないと思います。

Borussia Dortmund(ボルシア・ドルトムントのヨーロッパリーグの試合)

1. FC Köln(1.FCケルンのブンデスリーガの試合)

その他、何かおもしろいことは?

 ケルンはカーニバルが有名です。私が行った時はカーニバル期間と重なっていたのでホストファミリーの方が衣装を貸して下さりルームメイトと共に衣装を着て街を歩きました。

 また、ドイツといえばビールもとても有名で、この留学期間で現地で出来た友達と結構ビールを飲みに行きました。ケルンにはケルシュという種類のビールがあってそれがとても美味しかったからです。ケルシュは細長いグラスに注がれるのが特徴です。ケルシュは入店するとまず一つ置かれてそれを飲むと勝手に次のケルシュが来ます。それを飲み終えるとまた勝手に次のケルシュが来ます。来るたびにコースターに印を付けていきもう限界と思ったらコースターを空のグラスの上に置く事で終了の合図になります。

留学中、どこか観光へ行きましたか?

ケルンにはケルン大聖堂があり、留学期間中はほぼ毎日見ました。本当に美しいです。

ケルンは周辺にも有名な都市が沢山あります。例を挙げるとボン、アーヘン、ドルトムント、レバークーゼン、デュッセルドルフなどです。例に挙げた都市は全て行きました。デュッセルドルフはケルンとライバル関係にあり、ケルン在住のホストファミリーの方からデュッセルドルフの話を聞くのが楽しかったです。アーヘンは古き良き街並みが広がっており、アーヘン大聖堂や市役所が美しかったです。アーヘン大聖堂の中のステンドグラスは一度は絶対見るべきです。私は感動して一日に2回アーヘン大聖堂の中に入りました。ボンはベートーヴェンの家があり、街全体でベートーヴェンを推していました。私のお気に入りの街は一番はもちろんケルンですが、その次がボンとアーヘンです。

Kölner Dom(ケルン大聖堂)
Aachener Dom(アーヘン大聖堂)
Porsche Museum, Stuttgart(シュトゥットガルトのポルシェ博物館)

語学学校BWSケルンはどうでしたか?

 語学学校の生徒の方達は皆優しく、すぐに友達になりました。一緒に観光地に行ったりビールを飲みに行ったりしました。私が帰国する時にはサプライズプレゼントを用意してくれて本当に嬉しくて感動しました。

「ドイツに留学してよかった!」理由は?

この留学を通じて学んだ事はドイツ語だけではありません。日本とは全く違う未知の世界に自らの意志で飛び込み色んな所へ行く事で、判断能力や計画力、こうすれば相手に伝わりやすいかなと頭の中で表現を工夫する能力が伸びたと感じましたし、また

未知の国に行く事や、色んな国の人と出会い、お互いの文化を共有する事で今まで常識と思っていた事が、実はそんなに常識ではないという発見も沢山しました。これはとても大事だと私は思います。日本にずっと留まっていると気付かぬうちに視点が偏っており、考え方も狭い常識の中で発想する状態がずっと続くと思います。一度日本から出て、違う視点から日本を見ると日本の皆は何故これが常識だと思っているのだろうかといった疑問も生じます。こうした新たな発見が出来て、今後にそれを活かせるのも留学する事のメリットだと私は思います。

留学は言葉を勉強しに行く事も重要ですが、1ヶ月半など少し長い期間外国に滞在する事によって生まれる新たな視点を得る機会としても重要だと思います。若い時代にこの視点を獲得する事は将来にとっても大切だと私は感じました。

Köln Skyline(ケルンのスカイライン)