ドイツの英語コースはどんなものなの?
ドイツ人もビジネスの場では、英語を多用しています。
また、休暇文化が社会でしっかり根付くドイツでは、1年に1〜2ヶ月程度の長期休暇は当たり前(というより、ほぼ義務)。休暇中は、もっぱら国外(海外)旅行も当たり前。その旅先での言語として、英語は世界共通語です。
よって「英語をブラッシュアップしたい!」という潜在的なニーズも、ドイツ人にだって一定層あります。
なので英語コースは通年開催しているんです。現地の方が通う語学コースのため、仕事終わりの夜間コース、週1〜2回のライトな英語コース、数週間の短期集中型のインテンシブコースが多い傾向です。
英語コースは、英語圏出身のネイティヴが担当します。ですので、発音も綺麗で、文法も(もちろん)正しく、英語を英語で習いますので、誤解を恐れずに言えば、英語圏で英語を学ぶのに比べて、遜色がないクオリティーといえるでしょう。
ドイツで英語を学ぶデメリットはないの?
でも、ここで「ない」と言ったら、それはちょとした嘘になるかもしれません。
留学のメリットとして、日常の生活で絶えず外国語に触れて過ごすことで、語学習得が効率的に身につく点とするならば、ドイツの生活で、100%英語漬けの生活に浸ることは不可能です。一歩、英語コースの教室を出ると、そこはもうドイツ語が溢れる世界、だからです。
加えて、ドイツ語はゲルマン語族に属しているので、英語とルーツが一緒です。
単語のスペルが似ていて(少し違うだけ)、発音も似ている(これも少し違うだけ)など、かなりややこしい、というか紛らわしい。ドイツ語と英語を同時期に習うことは、人によっては効率が悪くなる危険性もあります。
そしてドイツで英語を学ぶ場合、初級コースはほぼありません。日本同様に、高等教育までに学校ではほぼ必須教科で学ぶため、ゼロに近いレベルから学ぶ環境は少なく、いわゆる初級から受け入れをしている語学学校を探すことは至難です。
ドイツで英語を学ぶ場合は、中級(B1以上)のレベルからを目安にしていただくと、コースバリエーションもあります。
ビジネス英語、試験対策(TOEFL, IELTS, TOEIC等)のコースと、選択肢が広がりますよ!
それでもドイツで英語コースに通うメリット
ドイツ人と知り合いになれる!(かも)
ドイツ語のコースって、ドイツ人の生徒さんはいないんです。ネイティヴのドイツ人の先生と学校スタッフが現地の方で、その他は(ドイツ語を学ぶ)外国人なんですよね・・・
現地で「ドイツ人のお友達が欲しい!」と思ったら、英語コースに飛び込んでみるのも一案かもしれません。英語で話せるドイツ人の知り合いが必ずできます。
ワーホリでのアルバイトやその後の就活に生かせる
ワーホリ渡航をする方に一番人気の都市「ベルリン」。英語で生活が不自由なくできる都市の1つです。
もしあなたが英語が大の苦手で、非英語圏で第二言語を習得しようと野望を抱くのでしたら、この街は英語ができないと少し肩身が狭く感じることすらあるかもしれません。
英語でオーナーとアルバイトの面接をする、アルバイト先では英語が公用語、などドイツでのワーホリ生活で英語ができて損は決してありません。(もちろん、ドイツ語ができれば更によい!)
また帰国後の就職活動を見据えた場合でも、英語の最新スコアがあると有利になるでしょう。
授業料が安いから助かる
教育費に多額のお金を費やす文化が、そもそもない国がドイツ。大学の授業料が無料の国、それがこの国のスタンダードです。
語学を学ぶ際も学費はお安く、一般の私立校で半日のコースに週5日で通った場合でも、1ヶ月の授業料は5~6万円程度とお安いんです。
もっとお得感があるのが、いっそ英語とドイツ語を一緒に習ってしまえば?そんな欲張りコースもあります。
でも!!
ドイツ語と英語は似ていて混乱しない? ・・・と不安に思う方、
ここからは、実際にドイツで英語とドイツ語コースを同時に習った方の感想を聞いてみましょう。
実際にドイツで英語コースを受講した方に聞いてみました
- Q. ドイツで英語を学ぶのに不安はありませんでしたか?
- ドイツ語と英語は語源が同じでよく似ているため、同時にすると混じってしまうのではないか、と私も最初は思っていました。
ですが、英語とドイツを同時にせず、ドイツ語だけやっていても、中学・高校で学んだ英語の知識が片隅にでもあれば最初はどちらにせよドイツ語と英語は混じります。似た言語なので仕方がないと思います。
- Q. そもそも、どうしてドイツで英語を?
- 私の場合は、大学に入って2年ほど英語をせずドイツ語ばかりをしていたら英語をほぼ忘れてしまい、英語を話そうとするとドイツ語が出てきて全然英語を話せなくなりました。
- Q. 実際に英語とドイツ語を同時期に受講してみていががでしたか?
- 結果としてドイツ語・英語の同時受講はよかったと思います。私はドイツ語コースと英語コースを同時に受講することは、中学・高校などで一通り英語を習ったことがあれば、双方の言語習得のために良いと思います。
語学学校ではドイツ語の受講はドイツ語で、英語の授業は英語で行われるため、ドイツ語コースの時間はドイツ語だけを、英語コースの時間は英語だけを話す、という切り替えを意識的にする練習になりました。
ドイツ↔日本語、英語↔日本語だけでなく、ドイツ語↔英語の対訳も少しずつ覚えていくことで、例えば英語の時間にドイツ語が頭にぱっと浮かんでもドイツ語から英語に変換してから話す、という流れがスムーズになりました。
英語とドイツ語は単語が似ていることも多いので、双方を同時に学んでいるうちにそのような対訳を学ぶ機会も多くなると思います。
- Q. ドイツで英語を学べるか悩んでいる方にアドバイスするとしたら?
- 私はドイツ語をある程度学んでから語学学校でドイツ語・英語を同時に受講しましたが、ドイツ語を1から学び始める人も、英語を忘れたくなければ同時に双方を受講してもいいと思います。
もちろんドイツ語だけを集中的に学べばドイツ語の伸びは大きいと思いますが、英語は抜けていきやすいと思います。私の経験談ではないですが、ドイツ語の学び始めから、似た言語である英語と比較しつつ学んでいくことで、英語・ドイツ語双方の習得に良いのではないかと思います。
今回お答えいただいたN.Hさんは、ドイツで英語を学ぶことは、デメリットだけではなく、様々な言語をマルチに切り替えて、使いこなしていく上で良い訓練になったようですね!
非英語圏への留学にも、思い切って飛び込んでみませんか?
もしかしたら、新しい世界や可能性が待っているかもしれません!
どうぞお気軽にご相談ください。