近年留学先として人気が高まっているものの、日本語での詳細な情報が少ないドイツ。
そのドイツで国家資格である手に職をつけることができる「職業訓練(Ausbildung)」について具体的なプランをご紹介いたします。
また、ドイツに精通している専門カウンセラーに、安心して相談できる方法についても併せてご案内してまいります。
目次 |
1)職業訓練(Ausbildung)とは? |
2)職業訓練の参加要件 |
3)職業訓練のスケジュール感 |
4)職業訓練を行うための費用感 |
5)職業訓練で得られる給与例 |
6)職業訓練プログラムを持つ学校「BWS」 |
7)プログラム内容詳細とビザ種類 |
8)アフィニティのドイツサポートが他社と違う理由 |
9)ご相談方法 |
1)職業訓練(Ausbildung)とは?
職業訓練とは、給料をもらいながら実務経験を積み、訓練修了後には国家資格を得ることができるものです。
ドイツにはマイスター制度というものがあります。
マイスター制度とはドイツの高等職業能力資格認定制度のことで、高い専門技術を持った人材に資格を与え、支援・育成するための制度です。
この制度はものづくり大国であるドイツにおいて後継者不足などを解決するために開始されました。
そのマイスターになるためには、3年から3年半の職業訓練(Ausbildung)を受ける必要があります。
近年ではドイツ人だけでなく、外国人留学生などの受け入れもされており、数多くの職人の卵たちがドイツで実務経験を積んでいます。
この制度は国で認定されているため、職業訓練を受けることは、国家資格が取得できるということになります。
職業訓練先の一般的な例 |
・Konditor/洋菓子職人 ・Florist/花屋さん(フローリスト) ・Bäcker/パン職人 ・Tischler/木工細工職人 ・Kfz-Mechatroniker/自動車整備士 ・Vermessungstechniker/測量技師 ・Bautechniker/建築技師 ・Fluggerätmechaniker/航空整備士 ・Kaufmann für Büromanagement/オフィスマネジメント ・Industriekaufmann/工業系企業オフィスワーカー ・Immobilienkaufmann/不動産業 ・Automobilkaufmann/自動車販売業 ・Hotelkaufmann/ホテル従業員 ・Pflegefachmann/看護師 ・Bankkaufmann/銀行員 |
2)職業訓練の参加要件
- 18歳以上(日本の高校卒業)
- ドイツ語力(B1/B2)
ドイツではかなり英語が通じるため、英語で通える留学先を探される方も多いですが、職業訓練のためには必ずドイツ語が必要となります。
希望する訓練先によってドイツ語力の要件も異なりますが、選択肢を増やすためにはB2以上のドイツ語が必要とお考えください。
3)職業訓練のスケジュール感
職業訓練の開始時期は毎年9月です。
そのため訓練先への応募は5月〜7月に行います。
つまりその時点で規定のドイツ語力に達している必要があるのです。
ドイツ語習得までにかかる時間は人それぞれですが、
一般的には、
- 完全な初心者がB1〜B2になるためには、週20時間のコースを約8ヶ月
- 既にA1の人がB1~B2になるためには、週20時間のコースを約6ヶ月
- 既にA2の人がB1~B2になるためには、週20時間のコースを約4ヶ月
ほどの時間を要します。
仮に2025年9月の職業訓練を目指す場合、
【2024年夏】ドイツへ渡航/留学開始
【2025年春】ドイツ語試験受験(Telc Deutsch/Goethe)
【2025年5月〜7月】職業訓練先応募
【2025年9月】職業訓練開始(3年間)
というスケジュール感になります。
〈スケジュール例参考画像〉
4)職業訓練を行うための費用感
職業訓練を行うためには規定のドイツ語力が必要になります。
以下、現地語学学校に通い職業訓練を目指す場合に必要な費用の目安を紹介します。
学費目安
- 6ヶ月のインテンシブコース4,020€(約656,000円)
- 9ヶ月のインテンシブコース5,220€(約851,000円)
*専門学校費用は無料
生活費目安
生活費(1年間の衣食住):約1,825,000円
保険加入
- 海外留学保険(1年間):約115,000円
*ビザ申請のため加入が要件となります。 - ドイツ公的医療保険(1年間):自動的に給料から引かれる(通常10.2%)
5)職業訓練で得られる給与例
例えば、デュッセルドル部を州都とする、ノルトライン=ヴェストファーレン州(NRW州)の、労働協約を締結しているパン(ベーカリー)業界の会社で働いた場合の給与例をご紹介します。
- 1年目の月給(税引き前):899,00€
- 2年目の月給(税引き前):1070,00€
- 3年目の月給(税引き前):1246,00€
*上記はあくまでも一例です。労働協約を締結していない会社では上記の給与以下になる場合もあります。週によって労働協約も異なるので、あくまでも参考程度に御覧ください。
《ポイント》
ちなみに、ドイツで滞在するための滞在許可申請時には1年間の資金証明が必要となります。(都市によって資金証明の金額は若干異なります。)
初年度、学生として滞在許可を申請する場合は満額の資金証明が必要です。
しかし職業訓練を開始することになった場合、資金証明時に必要な合計額から、職業訓練で得られる金額を差し引いてもらえます。
つまり、差額の部分の資金のみを追加で準備すればよいのです。
(上記の3年目の費用例ぐらいの給与がもらえるようになると、資金証明の額を超えているので、自身で証明用の資金準備は必要なくなります)
6)職業訓練プログラムを持つ学校「BWS」
今回ご紹介する職業訓練プログラムを持つ学校は、ドイツ国内で3都市に校舎を持つ「BWS」です。
(ベルリン、ケルン、ミュンヘン)*リンクより各種学校情報がご覧いただけます。
1984年創業以来、世界中から集まる学生にドイツ語とドイツ文化を紹介しています。
徹底した少人数制、ネイティブ講師陣によるクオリティーある授業、アットホームな学校規模で定評があるドイツ語専門の語学学校です。
生徒と学校スタッフ(講師や校長先生)との距離も近く、困ったときには相談しやすい環境であるのも特徴的。
ワーキングホリデーの卒業生がインターンとして働いていたこともあり、卒業後もコンタクトを取りやすいアットホームさがおすすめポイントです。
7)プログラム内容詳細とビザ種類
ドイツの職業訓練には法的な年齢制限はありませんが、会社が実質の年齢制限を設けている場合が多いです。(職業によって状況は異なるが、おおむね30歳を基準にしている会社が多い)
もちろん30歳を超えて職業プログラムに挑戦されている方もいらっしゃいます。
現地に滞在するためには、目的に応じた滞在許可(ビザ)の取得が必要です。
まずは語学力をつけるために語学学生滞在許可を現地申請!
① | 日本からBWSに入校申請し、入学許可証を得る。 |
② | 日本からスカイプにてBWSの担当と面談。希望する職業訓練先のすり合わせを行う。 |
③ | ドイツに渡航し、現地で語学学生滞在許可を申請。 |
④ | ドイツにてドイツ語コース受講、B1~B2の試験を受ける。 |
⑤ | ドイツ企業にて3年〜3年半の職業訓練開始。(職業訓練用の現地滞在許可に切り替えが必要) |
ワーキングホリデー検討中に職業訓練のことを知り、挑戦したいと思った方もいらっしゃると思います。
ワーキングホリデーの場合、
- 日本からBWSに入校申請し、入学許可を得る。
- 日本でワーキングホリデービザを取得する。
- ドイツにてドイツ語コース受講、B1~B2の試験を受ける。
- BWSの担当と面談し、希望する職業訓練先を検討する。
- ドイツ企業にて3年〜3年半の職業訓練開始。(職業訓練用の現地滞在許可に切り替えが必要)
というスケジュール感になります。
ワーホリに行こうか迷っているかたも弊社カウンセラーにぜひご相談ください。
8)アフィニティのドイツサポートが他社と違う理由
留学会社アフィニティは1978年から続く、各国の語学学校の正規代理店です。
英語圏、ドイツ、フランスにて、2000校以上の教育機関の正規代理店を務めています。
その中でも、ドイツ留学(ワーキングホリデー)を担当する、ドイツ人カウンセラー西尾ファビアンは、現地ドイツでドイツ語講師経験もあり、ドイツの教育事情に精通しています。
ドイツ語、日本語、英語を流暢に話すことから、ドイツからの留学最新情報を日本語でみなさんにお届けすることが可能です。
9)ご相談方法
お見積のご希望や、留学方法のご相談をご希望の場合は、以下のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
担当カウンセラーよりおってご連絡させていただきます。
*弊社を通してご留学のお客様に関しましては、ビザに関するアドバイスもさせて頂いておりますが、ビザに関するご質問のみのお問い合わせは承っていませんので、ご理解いただけますと幸いです。
ご相談方法は、東京での対面カウンセリングか、zoomによるオンラインカウンセリングがお選び頂けます。
ドイツ留学をご検討中の方、これから情報収集を始めたいという方も遠慮なくお問い合わせくださいませ。