ドイツのバス移動について

ドイツで滞在で初めての移動がバスやタクシーという方も多いのではないでしょうか。到着してすぐに移動に役立つドイツのバス利用についてご案内します。

ドイツの路線バスに乗ってみよう

路線バス(市内)の乗り方

ドイツのバス停はイエローとグリーンのHマーク(Haltestelle)が目印です。トラムと同じ停留所だったり、電光掲示板などでバスの運行の様子(遅れや到着予定時間)がアップデートされるシステムが備わっているいることもあります。

バスのチケット購入

バスの乗車の際は、切符をドライバーに提示しますので、切符が必要な場合は、乗車時にドライバーの元で購入します。定期券の場合は、所定の機械(ドライバーの手元あたり)にある読み取り機にかざす場合もあります。

市内の路線バスのチケットは、ほとんどがゾーン制を採用しています。所定のゾーン内であれば、電車もトラムも地下鉄も、バスも同じチケット(または定期券)で乗り換えが可能です。

通常、路線バスには前方と後方に乗車口がありますが、前方はチケット購入やチェックも兼ねる乗車口、後方は降車口と決まっています。但し、自転車やベビーカー、車イスなどを伴う場合は、例外的に後方からの乗車が認められています。

アナウンスが聞き取れないことも。車内のディスプレイにも留意しましょう!

押さないと停留所には止まりません!

降車の際には、車内にある降車ボタンを押して後方の出口から降ります。次の停留所名は、車内(前方が多い)に表示されますが、アナウンスだけの場合もあります。初めて降りる停留所の場合、聞き逃さないよう車内アナウンスにも十分に注意しましょう!

 

長距離格安バスも利用してみよう

ドイツで長距離の移動や国内の周遊旅行する際、費用が抑えられる移動方法がバスです。

2013年以降、ドイツ国内の長距離バス市場自由化に伴い、これまでドイツ鉄道(DB)の独占市場だった長距離バスの運行に新規で数社が参入しました。

こうした陸路移動に関する市場の価格競争激化に伴い、国内移動の料金等を電車とも比較できるポータルサイトもあります。バス会社の情報やサービス(例えばWifiや充電口があるか等) に関しても、こうした比較サイトでは記載があるので、料金以外の点でも情報が確認でき便利です。

国内最大規模の比較サイトの1つは、Fernbus(ドイツ語サイトのみ)です。こうしたサイトを有効活用して、利用するバス会社や路線が決まったら、予約方法に進みます。バス会社のサイトで個人情報登録し、チケット購入、その後はPDFデータのチケットをプリントアウトして搭乗当日に持参するか、購入後の予約メールの中にバーコードがあり、ケータイからスキャンするタイプのものがあります。もしくは、予約名だけで足りる会社もあります。この場合は、乗車時に身分証明書をお忘れなくご持参ください。

ドイツ発!格安高速バスの代名詞といえば

今やヨーロッパ大陸を網羅する勢い、28カ国で利用されている格安長距離バスといえば「FLiXBUS」。2017年には年間利用者4,000万人達成と、その勢いは新規参入から衰えることを知りません。

最大の魅力は、その価格。例えば、フランクフルトからベルリンまで約5時間の移動がなんと10ユーロ以下!このコスパは驚きです。

尚、追加料金で「座席指定」や「超過荷物」(基本料金に含まれてるもの:預け荷物1個20 KG以下、車内持込み1個7KG以下 ※いずれもサイズ規定有)も対応しています。

車内WIFI利用完備はもちろんのこと、車内の有料スナックやドリンク設置、長距離移動でも負荷が少ない設備もリピーターを増やしている要因です。

予約方法も簡単。FLiXBUS公式サイトから希望乗車区間、日時を選びます。乗車バスが決定したら、予約に進みます。名前と電話番号(日本の携帯番号も可能)、メールアドレスは必須で、支払い方法はクレジットカード(VISA/MasterCard/Amex/CB)やPaypal、EC、Google Pay、いずれもオンライン決算。予約が完了したら、乗車当日に停留所にオンラインチケットを持って行くだけ。無料の専用アプリもあるのでダウンロードしておくと過去の購入履歴が確認できたり、停留所の位置が調べられて便利です。

ワンポイントアドバイス

安さと手軽さが魅力の長距離バスですが、運行日時が限定されていたり、停留所が辺鄙なところにあったりします。必ず確認してから予約しましょう。さらに注意したいのが、特に安い「激安チケット」の場合。乗継ぎが多く、その待合時間は数時間(しかも深夜など)などもあります。くれぐれも注意しましょう。高速バスは、電車や飛行機の移動に比べて、交通渋滞など時間が読みにくいのも特徴です。メリットとデメリットを把握した上で利用をしましょう!

 

バス運用の成功で培ったノウハウをもとに、今後は「FLiXTrain」と銘打ち鉄道会社の連携、さらにはバス運行のアメリカ西海岸への展開も目論むFLiXBUS。今後も展開の拡大にも国内外から注目が集まります。

FLiXBus: https://www.flixbus.de

 

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